ケンタッキー店長・副店長会議③・・・いい話の報告会

 (株)リウエン商事さんは、ケンタッキーフライドチキンやドトールコーヒーの加盟店を十数店舗も沖縄県で展開しています。それぞれのお店の副店長さんが集まる月に一度の会議では、全員から「いい話」を報告してもらうコーナーがあります。今回は、その「ケンタッキーのスタッフのちょっといい話」の第三弾です。

(その1) 「この時期に大変だと思いますが・・・」開南店 Aさん

 東日本大震災のすぐ後のことです。

 「旨味チキン」という商品を注文したいとお客様が来店されました。

 ところが、壁のお詫びのポスターをご覧になり、

 「限定販売になっているのねー。じゃあ、仕方ないから普通のチキンでいいからお願いっ!」

と注文していただきました。大変、ご迷惑をおかけしております、とお詫びを申し上げたところ、

 「この時期に大変だと思いますが、頑張って下さい。チキンありがとうございます!」

 震災の影響で仕入れができないという理由はありますが、お客様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それなのに、「ありがとう」と言われて嬉しかったです。

(その2) 「この子が助かるんだよ」一日橋店 Oさん

 お店のレジの脇で、「美優ちゃん募金」をやっていた時のことです。

 二人の小さな男の子を連れたお母さんがお店に入って来られました。

 通常通りにメニューの注文をされ、商品を手渡しました。ところが、すぐに帰られようとはされませんでした。

 その時、お母さんが上の男の子に、100円玉を手渡してこう言いました。

「はい。これジュース代よ」

 続けて、お母さんは、募金箱を指差して言いました。

「そのお金を、この箱の中に入れなさい」

 その子は、わけがわからない様子で募金箱に100円玉を入れました。次に、下の男の子にも、
「ジュース代よ」

と言って100円玉を渡して、募金箱に入れさせました。そして、

「あんた達のジュース代で、この子の命が助かるんだよ。ジュースは無くなったけど、この子が助かるんだよ」

その瞬間、下の子が、

「えー!?」
と言って、募金箱を両手で持ち、名残惜しそうに自分の入れた100円玉を眺めました。かわいそうになったので、

「偉いねぇ。ありがとう」

と声をかけてあげたら、その男の子はちょっと照れくさそうに笑いながら募金箱を元の所に置いてお母さんの元に戻りました。

お母さんも満足そうに、

「どうも」

と言って頭を下げられて帰られました。私もなんだか嬉しくなりました。

「美優ちゃん募金」について

沖縄県浦添市在住の要美優(かなめみゆ)ちゃんは2010年4月に浦添市立神森中学校に入学し、念願のテニス部に入部しましが、特定疾患(難病)指定の拘束型心筋症と診断されました。悪化すると重度の心不全で死亡する病気です。現在の医療で助かる道は心臓移植しかなく、米国のコロンビア大学病院で移植手術を受ける道が開けました。しかし、渡航移植には莫大な費用がかかります。そこで、沖縄県民を挙げての募金活動が実り(もちろん全国にも輪が広がり)目標の1億5千万円を大きく上回る募金が集まりました。

(その3) 「高速道路の料金所で」 Hさん

 通勤時に高速道路を利用します。

 那覇インターから豊見城インターに繋がる料金所でのことです。

 深夜2時。いつものように通行券を係の人に手渡すと、

と声をかけられました。

きっと、顔を覚えていてくれたんだと思い、ほんの一瞬の出来事でしたが、その日一日、頑張ってきて良かったという気になれました。
            
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
社長は言います。

「会議の始まる前に、全員から「ちょっといい話」を発表してもらいます。すると、不思議なことに、その後の会議がスムーズに進むのです。また、そのエピソードから、お客様が何を望んでいらっしゃるのかを、お客様から言われる前に気付けるようになったのです」

 筆者もこれらの「いい話」を聞いて思いました。「いい話」を見つけて、発表し、共有することで働くことの喜びが何倍にも増すに違いないと。あなたの職場や学校でも、マネしてみられてはいかがでしょうか。