メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第21回(その7)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」~贈り物と人とのお付き合いを考える(1)

メルマガ「志賀内泰弘の恩送り通信」第21回
(その7)志賀内人脈塾「一つの出逢いが人生を変える」
~贈り物と人とのお付き合いを考える(1)

 ☆今の私があるのは、友人・知人・両親・親戚・先輩・同僚・心の師など大勢の人たちの「おかげ」です。いただいたたくさんの「御恩」を次の人へと
「送る」ために、新作や約3.000本のアーカイブスから厳選してお届けします。
名付けて「志賀内泰弘の恩送り通信」です。

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 「贈り物は人脈作りに必要か否か?」
                      志賀内泰弘

 人から物をもらうのが、どうしても好きになれません。
 もちろん、普段なら絶対に買わないであろう高級なお菓子をもらえば嬉しいです。
でも、「お返し」をしなくてはと考えてしまうからです。
 もし、宅配便で送られて来たものだとしたら、まずお礼状を書かなくてはなりません。
正直、面倒です。
でも、書きます。
 「お返し」を急いだ方がいい場合もあります。
 デパートに走り、「お礼状」を同梱してもらって送ります。
 面倒なだけでなく、お金もかかります。
 「電話をするだけでいいじゃないか」
 「別にお返ししなくても」
と言われる方もあるでしょう」
 でも、これは幼い頃から両親に「人とのお付き合いの決まり事」だと、口うるさく叩きこまれたことなので、サボることができないのです。
 
それにも関わらず、私は人にプレゼントするのが好きです。
もし、私と同じように、人から物をもらうのが苦手な人がいたら、きっと迷惑がられていることでしょう。
なんと矛盾していることか。

さて、「もらう」よりも「あげる」ことの方が難しいことを、ときどき痛感させられます。
ずいぶん昔、遠い親戚を訪ねたときのことでした。
その家は農家で、住居の中に牛が一緒に同居しているような田舎屋でした。
「よく来たねぇ」と大歓迎され、縁側に腰掛けてお茶と漬物をご馳走になりました。
親戚のおばさんが丹精込めて漬け込んだものに違いありません。
私は、出されたタクワンを食べて「美味い、美味い!」と何度も言いました。 
本当に美味しかった。
でも、半分は「お世辞」でした。
ものすごく喜んでくれ、「もっと食べて」と勧められ、ゲップが出るほど食べる羽目に陥りました。
タクワンでお腹がいっぱいにったのは初めてでした。

帰りに空港まで車で送ってくれる途中で、「ちょっと待っててね」と言われ、生協(コープ)スーパーに立ち寄られました。
しばらくして叔父さんが戻って来て「はい、お土産!」と差し出されたが・・・あのタクアンでした。
私が「美味しい」と言って食べていたのは、生協で買ったものだったのです。
太くて長いタクワンが何本も。
それこそ10㎏くらいあったでしょうか。
飛行機の中で棚の上に乗せた瞬間、
ギクッ!
私は背筋を痛めてしまいました。
それから1週間、呼吸ができないほどの痛みが続きました。
もちろん、親戚の人たちには内緒です。
家に着いて、「美味しいタクワンをありがとう」とお礼の電話をしました。

さて、鹿児島の老舗デパート・山形屋を取材で訪れたときのことです。
帰りは友人の車で空港まで送ってもらいました。
「気を付けて」
「ありがとう、また会おうね」
と言い合い、車の外に出た瞬間にケータイが鳴りました。
「志賀内さん、今日はお世話になりました」
と、電話の向こうから、山形屋の社長秘書長のTさんの声が聞こえました。
「いえいえ、こちらこそ」
と答えます。
「お好きかどうかわかりませんが、鹿児島の名産をいろいろご自宅にお送りしておきました。
明日には到着すると思いますので、ご家族でお召し上がりください」
(やられた!)
感激しました。
デパートを出るときに手土産を渡すと、それが負担になってしまう。
何しろ、こちらは旅先です。
それを充分に察して、自宅宛に送ってくれるという心憎い気遣い。
さらに、空港に着いた頃を見計らって、電話をかけてくる。
そういえば、「帰りの飛行機は何時ですか?」と尋ねられたことを思い出しました。
それは、「このため」だったのです。
お土産一つをあげるのにも、こんなにまで考えてくれるなんて!

さて、もう一つのエピソード。
地元の愛知県の中学校で講演をしたときのことです。
それは、T市でPTA役員をしているKさんを通じて頼まれたものでした。
講演が終わり降壇しようとしたら、生徒会の代表がお礼の挨拶をするということで、壇上に上がってきました。
その生徒を見た瞬間、
 (ああ、どうしよう)
と思いました。
なぜなら、大きな大きな花束を手にしていたからです。
お礼の言葉を受けた後、全校生徒の拍手の中で花束を贈呈されました。
控室に、その花束を抱えて戻ります。
(う~ん、どうしよう・・・生徒の気持ちは素直に嬉しいし、セレモニーとして大切なこととわかっているんだけど)
そうです。
その日、私は、電車を乗り継いで中学校までやってきたのでした。
帰りも、電車です。
その時刻だと、座れない可能性が高い。
いや、高校、大学の授業が終わる帰り帰宅する時間と重なり、満員になりそう。
そんな中で、他に荷物もあり花束を抱えて電車に乗るのは至難の業です。
大輪のユリも含まれていて、花粉が他の乗客の服に付く恐れもありました。

控室で、校長先生やPTAの方々にお礼の挨拶をして荷物を手にしたときでした。Kさんが言いました。
「志賀内さん、お宅までお送りしましょう」
「え!?」
送るといっても、高速道路を使っても1時間はかかります。
そうです。
私が大きな花束を受け取るのをみて、とっさに気をきかせてくれたのでした。
いや、ひょっとすると、役員さんですから、生徒たちから花束贈呈があることを事前に知っていたのかもしれません。
でも、「花束を贈るのはいいけれど、志賀内さんが荷物になって迷惑がかかるかもしれないよ」などと、ヤボな忠告をしたりはしない。
生徒の気持ちも大事にする。
きっと、そんな中から、「自分が家まで送っていけばいいだけのことだ」と思われたに違いないのです。
何年も経って、そのことをKさんに話しました。
「あのときは、嬉しかったです」と。
するとニッコリとされただけで、あえて否定はされませんでした。
やはり、その通り!すべてわかっていての気遣いだったのです。
プレゼント一つで、その人の人柄がわかります。
それをきっと、ホスピタリティというのでしょう。

物をもらうのは苦手です。
でも、プレゼントのやりとりで、ご縁が深く紡がれることは確かです。

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