小林由美子さん

小林由美子さん
みんな優しくて良かったね

「みんな優しくて良かったね」 主人の姉の話である。独身のまま定年まで会社務めをした。現在、85歳で独り暮らし。健康ではあったが、ずっと股関節脱臼に悩まされてきた。それが、歳をとるにつれ痛みがひどくなり歩行も困難に。ヘルパ […]

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小林由美子さん
後輩を育てるということ

「後輩を育てるということ」 2020東京オリンピックは、コロナ禍での開催に反対意見も多く、わたし自身もいろいろ考えて複雑な心境だった。そんな中、朝のニュースで、ソフトボール競技が金メダルを獲ったことを知った。北京オリンピ […]

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小林由美子さん
幸せ体験

「幸せ体験」 親の跡を継いで入った業界で、右も左もわからない頃、大勢の方たちに出会いお世話になった。その中のひとりに、大手出版社で幼児図書の編集長だったUさんがいた。35,6年前の話。たぶん当時、私よりも、少し年上でいら […]

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小林由美子さん
小林書店新聞特別号

「小林書店新聞特別号」 2年ぐらい前から思っていた。零細の本屋に何ができるのだろう。 うちの店だけのことではない。次々と消えてゆく、全国の同じような「街の小さな本屋さん」が生き残るためには、どうしたらいいか。資本も社員も […]

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小林由美子さん
職業病「腰痛」からの解放

職業病「腰痛」からの解放 何年も前から腰痛がひどかった。重いものを持つのが日常の本屋という職業柄やむを得ないと思っていた。昨年、主人が倒れ、自宅で世話をするようになってからは、加えて股関節にも激痛がきた。三日にあげず整骨 […]

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小林由美子さん
生涯現役

「生涯現役」 わたしども夫婦は、わたしの両親が創った店を継いだ。兵庫県尼崎市にある僅か10坪の零細書店。今年で創業68年になる。父は8年前、96歳で亡くなった。兵庫県北部の山陰地方で11人兄妹の5番目に生まれた父は、尋常 […]

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小林由美子さん
明日に繋がらない今はない

明日に繋がらない今はない わたしの街の映画館が、小説になった。さらに、それは今回、地元の劇団で舞台化された。その名は「波の上のキネマ」。誇らしくもせつないドラマだ。 60年ほど前、日本中にたくさんの映画館があった。尼崎市 […]

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