小林由美子さん

小林由美子さん
そこにいてくれるだけでいい

「そこにいてくれるだけでいい」 新しい年が明けました。いい話の図書館主のみなさまにとりまして、希望に満ちた幸せな年でありますように心からお祈り申し上げます。 昨年はコロナ禍の中、私にとっては「仕事で大切なことはすべて尼崎 […]

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どん底まで落ちたら

「どん底まで落ちたら」 児童文学作家の宮川ひろさんが、 平成最後の年末に、95歳で亡くなられた。代表作「るすばん先生」をはじめとして大のファンだった。30年以上も前のこと、出版社の人の紹介でお目にかかれた時の喜びは、今も […]

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へなちょこリハビリ日記

「へなちょこリハビリ日記」 今年の1月、友人が脳出血で救急搬送された。五十代半ばの女性でフリーライターをしている。一人暮らしだったが、身体の異変に気づき幸い自分で救急車を呼ぶことができた。しかし、右半身の麻痺がひどく、リ […]

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マスターは、あきらめない

「マスターは、あきらめない」 近所に小さな喫茶店がある。オープンして40年。マスターも70歳を過ぎた。何よりもコーヒーを淹れるのが好きで好きでたまらず、盆も正月も休まない。そのマスターが、5年ほど前に奥さんを亡くした。相 […]

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みんなが先生、誰もが生徒

「みんなが先生、誰もが生徒」 尼崎市では、「みんなのサマーセミナー」という大イベントが開催している。毎年、夏休み中の2日間、市内の学校を借りて 老若男女誰もが自分の好きなことや得意なジャンルで「先生」になり、誰でもその授 […]

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わたしなどまだまだ

「わたしなどまだまだ」 1年ぐらい前から、体が右に傾いている。最近では支えがないと歩けない。側弯症(そくわんしょう)と整形外科で診断された。腰骨が右にズレていているため、歩くうちに徐々に背骨が曲がってきてS字のようになる […]

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画家から聞いた話

「画家から聞いた話」 東北在住のある画家の話である。絵の知識など何もないわたしだが、彼の絵にはどこか郷愁を覚え魅せられる。その風景画には、角を曲がれば「明日」があるような希望が感じらるのだ。その画家を知ったのは、二、三年 […]

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絵本とお煎餅

「絵本とお煎餅」 コロナで自粛が叫ばれていた最中の出来事だ。書店業界では休業要請に応じる大型店が多かった。だが、うちのような小さなお店は休むわけなにいかなかった。店頭販売はともかく、毎月毎月、配達を待ってくださるお客様が […]

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小林由美子さん
関西の踊る本屋さん

「関西の踊る本屋さん」 「南中ソーラン」と呼ばれる踊りがある。時は、1984年に遡る。日本の最北端、稚内南中学校はヤンチャな生徒たちで荒れに荒れていた。校長は「有り余って暴力に走るエネルギーを、踊りで発散できないか」と思 […]

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岩田さんの本気

「岩田さんの本気」 少し前のこと。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に取り上げられて話題になった「一万円選書」のいわた書店の店主・岩田さんの話を聴く機会を得た。 お店は、北海道の砂川市の田舎にある。ほとんどお客が […]

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